ヨーロッパではコロナ騒動で戦々恐々とお過ごしの方も多いかと思います。また日本でもロックダウンが今にも来そうな気配で、ご心配の方もいらっしゃるでしょう。
インフルエンザに毛の生えた程度のものだと思っていたのに、北イタリア、イタリア全土、バイエルン州、ドイツ全土と次々に出る外出禁止令(今のところドイツは、外出制限令)に恐怖を煽られているような。
外出禁止令が発表された先週は買いだめする人でお店は一杯だったのに、それが有効になった先週はだーれも客がいないという北イタリアの同僚からきいた当時のイタリアとまったく同じ状況。
周りでも買い物に行くのは怖い、という人たちが増えてきました。で、これを機会にいかに買い物に行く回数を減らせるか、実験することにしました。もし自分か家族がコロナにかかったら2週間は外へ出られないことを考慮すると、最小限2週間分の食料品はいる。病気の時と元気な時には食べられるものも違うので、自分が病気の時に食べたくなるようなものもそろえておく。例えば我が家の場合は、うどんとチキンスープ、りんごとオレンジ、アイスクリーム。
腐らない日用品と保存食はまとめて買っておく。肉類など冷凍できるものは冷凍する。生鮮食料品を買いに行くのはなるべく1件、週一回を目安にする。2-3週間分買っておき、1週間後にその週消費した分を買い足す、という作戦をたててみました。作ったものや買ったものも順次ご紹介します。
まずはやるべきリストから。
1.生活必需品をリストアップする。
薬、トイレットペーパーから洗濯洗剤、歯磨きに至るまで、こまかくリストにする。できれば消費量も見積もる。今回のように家族全員が一日中家にいるような場合は、消費量も増えるのを忘れないように。そのリストで足りないものをチェックしてから買い物に出かけると、店での滞在時間も短縮できるし、買い忘れも防ぐことができる。それに皆がパニックになって買いだめに走っているとき、運悪く自分がその中にいても目当ての棚に突進できる(?)
追記 腐らないものなので常時2、3か月分くらいは用意しておきたいが、その為にいろいろな店に何度も行くのは本末転倒。出遅れた人はその後買い物ごとにそろえていこう。
2.食料品もリストアップする。
1-2週間分のメニューを決め、材料をリストアップする。上記1と同じ理由で、買い物リストを持って買い物にいく。
3.保存食を常備する。
缶詰、瓶詰 ‐ トマト缶、ツナ缶、カニ缶、ピクルス、オリーブ、オイルサーディンなど。
乾物 ‐ 豆類、高野豆腐、干ししいたけ、切り干し大根、乾燥ゴボウ、ひじき、わかめ、カレーなど。
加工食品 ‐ サラミ、チーズなど。
炭水化物 ‐ 米、小麦粉、パスタ、春雨、乾麺、クスクスなど。
調味料 ‐ 保存食ではないけれど、きれると困る塩、胡椒、砂糖、しょうゆ、みりん、油、酢など。
当然自分が嫌いなもの、食べたくないようなものは買わない。
いつかは食べるという前提で買う。
4.冷凍庫、冷蔵庫のスペースを効率的に使う。
冷蔵庫に入れなくてもよいものはいれない。何週間分もの食料品となるとどうしても冷凍庫、冷蔵庫は一杯になってしまう。幸い今はまだ寒いのでベランダや庭があれば外に置く。その場合、天気予報をチェックし、氷点下になる夜は室内に入れる。また猫や鳥など動物よけも忘れずに。
5.野菜を長持ちさせる。長持ちする野菜をストックする。
ドイツは空気が乾燥しているせいか、室内に置いておくと、野菜がすぐに水分を失い、しなっとなってしまう。野菜や果物などを長持ちさせる方法を調べる。長期保存ができる野菜(いも、にんじん、せろり、キャベツなど)をストックしておく。
6.自分で作る。
冷蔵庫のスペースが節約できることと、買い物に行く必要がないところが利点。
例えば朝ごはんのパンをホームベカリーで焼けば、毎日パン屋に行かずに焼きたてのパンが食べられる。(だから今、ドイツでは小麦粉とイーストが品薄。)ヨーグルトも常温保存牛乳とヨーグルト菌で簡単にできるし、大量のヨーグルトを買い冷蔵庫のスペースをつぶすこともない。
7.混んでいる店にはいかない。
私は混んでいるときは店に入らない。週末と夕方は人が多いので行かないようにし、ホームオフィスになってからは午後の早い時間に行くようにしている。
その他、私がロックダウン以前にしておいてよかったこと、しておけばよかったことは、
- 歯医者に行く。
- 美容院に行く。
- 会いたい人、会うべき人に会う。(マスクと距離を置くのを忘れずに)
- ホームオフィス(テレワーク)で必要なものをそろえておく(机、スキャナー、プリンター、ヘッドセット、大きなモニターなど)
- PC環境を整える
- 切手や封筒を用意しておく
- 趣味で使うものを買っておく(園芸用の土、編み物の毛糸、調理道具など)
よく考えたら、普段からしておくべきことばっかり?
追記 本を買っておく。キンドルを調達。
自分にとってはあまりにも当たり前で、書くのをわすれていた本。昨日のドイツのラジオで、本屋は閉まっているが、小さな町では本屋が、電話やネットで注文を受け、客は開店している薬局などで本を受け取れるようにしているという話をしていた。地元の商店を支援しようという趣旨。アマゾンはまだ盛況だが、英米では生活必需品を優先して、それ以外の物品は当分仕入れないというニュースを何週間か前に読んだ。全体的に郵便などを含む配送は遅れているし、事態が悪化するとあまりあてにならない。キンドルならいつでも本が読める。