ミュンヘンのイータリーで脂身の多い骨付きステーキ肉を発見。Costata Chianina (キアニーナ牛リブロース)一キロ49.90ユーロ。キアニーナ牛といえばイタリア一のブランド牛肉だが、私と番頭さんには脂身が足らないし肉が硬い、調理が悪かったのかレストランが悪かったのか、今迄で食べた正真正銘のキアニーナで感動するくらいおいしかったものは一度もないのだ。しかし目の前にあるステーキ肉は脂ものってなかなか旨そうである。
1㎏頼むと1枚かときかれた。1枚って1㎏くらい?という問いには、1㎏ちょっとという答え。骨と骨の間に包丁を入れて切っていくので、切り終わる迄重量は不明。結果は1.5㎏。1.5㎏は1㎏ちょっとではないと思うけど、まあ仕方ない。ヨーロッパでの塊肉の買い方である。2人分には多いので2日分のごはんにしよう。
せっかくの骨付きステーキ、炭火で焼きたいところだが、うちの狭いベランダでそんなことをしたら近所中から苦情が来るであろう。以前隣のおやじがこっそり背を向けてベランダで肉を焼いていたが、いい匂いと煙がうちの家の中にも入って来た。というわけでよい子の私はおとなしく、台所で鉄製グリルパンで焼く。鉄のグリルパンは肉も野菜もおいしく焼ける優れモノなのだ。たっぷりのイタリアの海の塩と黒胡椒を肉にすり込んでレアに焼く。柔らかいし味もいい。
イタリアもコロナのせいで観光客が来ず、レストランも長いこと閉まっているからキアニーナも余っていて、ドイツまで来たのかな。