バイエルンではReherlともいう。夏の終わりから秋にかけてでてくる野生のキノコ。ドイツでは商業目的のキノコ狩りが法律で禁止されているため(地域によっては許可制)、売られているもののほとんどが東欧産。野生のキノコ(ポルチーニ茸やアンズダケなど)といえば、チェルノブイリ原発事故後のセシウムの残留が、忘れたころに話題に上るが、そのセシウムが蓄積されやすいのがこのアンズダケらしい。
以下2019年8月のヘッセン州の消費者団体のホームページのまとめ。カッコ内は私のつぶやき。「過去3年間で検出された野生キノコのセシウムの最高値はロシア産アンズダケの434 Bq/kgだが、許可されている最高値600Bq/kgには及ばないのでご心配なく。その他にも、きのこはカドミウムやら水銀やらを吸い上げやすく、東欧産の物は汚染度が高い傾向がある。まとめとして、健康な成人であれば気にしなくてよい。ただし子供や妊婦、体が弱っている人はあまり食べない方がいいかも。(マグロといっしょだな。)どうしても心配な人は週に250gまでにしましょう」(250gというとリゾットやパスタで2皿分か。どうしても心配というよりは、心配だけどどうしても食べたい人ね。)
別のサイト、ミュンヘン環境研究所によると、「ミュンヘンのスーパーマーケットで採取したベラルーシからの輸入アンズダケから、セシウム137の866ベクレル(Bq/kg)が2019年に検出された。連邦放射線防護局(?)BfSは、866Bq/kg(600Bq)で汚染されたキノコ700グラムを摂取した場合、フランクフルトからグランカナリアへのフライトの被曝量の約0.008ミリシーベルトに相当するという。」(なーんだ、そんな程度か。)この研究所は、「BfSはだから野生キノコは大丈夫だと言いたいのだろうが、低線量被爆を考慮すれば、放射能の限界値が高く設定されすぎている。すべての食品が最高値600Bq/kgに達した場合には健康に影響が出るだろう。」と主張している。そりゃごもっともだが、今はキノコの話をしてるんであって、他の食品の汚染はとりあえずおいておこう。私はキノコが好きなのよ。
ま、どっちにしても野生のキノコは大量に食べるのはやめましょうってことか。
最後に、絶対火を通して食べること、と書いてある。これは地面に生えている野生キノコは、狐が媒介するFuchsbandwurm(多包条虫)の卵がついている可能性があるから。キノコに限らず、地面に近いところにあるベリーや草などは取らないか、火を通して食べましょう。